統合失調症なわたし

わたくしは、統合失調症です。23歳の時に発症して、2回再発しました。両親はその頃まだ生きていて、酷い有り様のわたくしでしたが、古い価値観を持つ両親は、精神病院は一度入院すると出られないと信じていて、わたくしは一度も入院する事なく、今まで来ています。

それでも、陽性症状の後にくる陰性症状の鬱は苦しく、死にたい死にたいの毎日でした。薬をキチンと飲み、引きこもりから何とか立ち直り、仕事を始め、落ち着いたと実感したのは、今から思うと28歳の時だったような気がします。現在のようにネットも無く、図書館や本屋さんで関連の本を調べ、統合失調症の再発防止は、絶対に無理をしないことと行きついたのでした。

それでも、あれから約25年色んなことがありました。両親も他界し、仕事も転々としながら、いくつか恋愛して、結婚もしました。元旦那さんとは11年暮らしました。一番安定して、幸せな時期だった気がします。

離婚の原因は、わたくしに好きな人ができたからでした。これは、魔が差したような、なんというか統合失調症のありがちの陽性反応が爆発した瞬間でした。最初は良かったのですが、統合失調症の典型のような恋愛感情を、相手は戸惑い、避けられ、追いかけ、最後はストーカーと呼ばれました。薬が増えましたが、入院はせず、鬱が来たのは冬でしたが、一人で過ごす鬱状態は、本当に辛かったです。

わたくしが23歳の時、発症した原因も片思いからでした。長く再発してなかったから油断してました。わたくし、本当に統合失調症なのです。

今だに辛くなることがあります。今年の冬はどうだろうかと考えます。わたくしは、失恋した冬に考えていたのは、この経験は絶対に豊かな人生観へと変わっていくからというものでした。それが唯一の慰めでした。まだ結果は分かりません。でもとりあえず生きてます。生きてりゃ何とかなりますよ。