アルへの決心Ⅲ

とうとうアルの処置の日が明日になった。アルは今日は調子が良いのか悪いのか、殆ど動かないが、動くとフラフラしている。
わたしが仕事から帰ってきたら、水下痢をしていたが、それからは一切下痢も嘔吐もしていない。水を飲みたがる。
ボンヤリとしているが、気持ちは悪くなさそうだ。
今日はまだ駅前の花屋は閉まっていた。スーパーで菊を中心に花を買ってきた。
死に支度をするのは残酷なのかもしれないが、その場で何もないというのはもっと可哀想である。
昨日はセリアで棺用の箱を買ってきた。
アルには一切ストレスを与えてない。薬も飲ませていない。気付いた時に撫でている。薄くゴロゴロと言う。
このままほっておいても、近いうちに死ぬだろう。しかし、それを目の当たりにするには辛すぎるし、アルもキツイだろう。
今日、仕事だったが注意されて、涙が出て止まらなかった。
言われたことも辛かったが、アルのことで感極まったからだ。
アルは、わたしを怨むだろうか?

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